今回は無彩画を連続で描き進めました。私にはめずらしいことですが、大作を1枚仕上げるかわりにそれぞれに面白く感じた部分を切りとったわけです。
紙は小出和紙(新潟県無形文化財)を使用し軽めの陶砂で ”あばれ紙”の特質を出したつもりです。會津流小出生紙を作る8代目の渡部さんと 何度目かの話をさせていただき、同じ土地の物は響き合うということで、紙の生産地にほど近い国の天然記念物「野中ザクラ」を題材にしました。 野生のベニヤマザクラが天然変形したもので、花びらはとても大きく小枝の節も花のつき方にも強い特徴を感じます。咲き進むにつれ、濃い紅色に なってくる桜ですが、今回はあえて、白、黒、金の無彩画として仕上げました。